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わんちゃんの行動学

わんちゃんの行動学 第2回

犬と一緒に寝るのは良くないの?

イメージ写真1  犬の寝床に関わる問題行動では、ソファや飼い主さんのベッドなど、日頃、犬が寝ている場所に人が近づくと唸る、咬みつくといった相談をよく受けます。
 以前では、このような問題が生じる原因として、「一緒に寝ることで犬が飼い主よりも上位に立つから」、「犬の群れは上位にあたる犬から良い寝床を確保するため、下位とみなした飼い主から寝床を奪おうとするから」などと考えられていました。
 しかし、前回のコラムでも書きましたが、現在では家畜化された犬は人に対して上下関係を求めることはないため、問題行動が生じる理由に上下関係を用いることは適さないことがわかってきました。それではなぜ、犬の寝床に人が近づくと唸る、咬みつくといった問題行動が生じてしまうのでしょうか?

安心して休息できている?

イメージ写真2  犬を初めとした動物には、自分の生命を維持するための様々な本能的な欲求が備わっているため、それらの欲求を満たすことを邪魔されると必死に抵抗をします。寝たり休みたいという欲求も例外ではなく、飼い主さんの存在や接し方に対して、安心して寝たり休んだりすることができないと感じてしまえば、寝床を守ろうとして飼い主さんに対して攻撃を示すようになってしまいます。
 寝床を守ろうとする犬は、専用のハウスが設けられていなく、ソファやベッドなど飼い主さんが普段使用する場所が唯一の寝床になっているため、飼い主さんがベッドやソファなどを使うタイミングと休息するタイミングがバッティングしてしまい、休息することを邪魔されていると感じてしまう傾向が多く見受けられます。また、このような問題を抱える飼い主さんは、「寝ている最中にちょっかいを出す」、「犬がハウスにいる際に強く叱りつける」などの共通した対応も良く見られ、犬が安心してハウスで休めなくなっています。
 寝床に人が近づくと唸る、咬みつくといった問題行動が生じてしまうのは、飼い主さんが犬と一緒に寝ることが原因というよりも、単独で安心して休息できる専用の場所を提供していないことが大きな原因として挙げられます。そのため、普段、専用の場所で安心して休息している犬は、たまに飼い主さんと一緒に寝たからといって攻撃するようなことはほとんど見られません。
 飼い主さんと犬が互いに安心して暮らしていくためには、犬との上下関係を保つのではなく、犬の本能的な欲求を十分に満たしてあげることが重要です。普段の犬の飼育環境や接し方が、犬の欲求を満たせているかもう一度見直すことで、様々な問題が解決できます。
スタディ・ドッグ・スクール

スタディ・ドッグ・スクール

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鹿野正顕(学術博士)

鹿   まさあき(学術博士)

スタディ・ドッグ・スクール代表 株式会社Animal Life Solutions(ALS)代表取締役社長
日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT)理事・事業企画委員
動物介在教育療法学会(ASAET)理事 世界最大家庭犬トレーナー資格 CPDT-KA

麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。麻布大学卒業後、人と動物の関係に関する専門家の育成・普及を目指し、株式会社Animal Life Solutionsを設立し、飼い主教育を目的としたしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール」の企画・運営を行いながら、トレーナーとしても指導に携わっている。

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