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知っておきたいわんちゃんのこと

知っておきたいのこと

様々な原因から起こるわんちゃんの「咳」。
その咳は大きな病気の前兆かもしれません。今回は緑区にあるおくだ動物病院の越久田活子先生に執筆していただきました。寒暖差の激しいこの季節、わんちゃんの体調管理をしっかりしていきましょう。

病気の犬

越久田活子

獣医師
おくだ動物病院

ひろ

咳が出る!!

 本格的な冬になり、人の世界では風邪が流行ってきております。風邪の主徴の一つには「咳」があげられます。
 パートナーである犬たちにとっても冬独特の気候に加えて、温かい部屋の中と、寒くて冷たい外界との気温の差も体調を崩す原因となります。が、咳=風邪ではありません。様々な原因から咳は起こります。
 「咳」の発生は、犬種、年齢、犬のコンディション、環境などが大きな原因となります。また、「咳」が病気ではなく背後に病気があって症状の一つとして「咳」が現れる場合が一般的です。
 例えばキャバリアKCスパニエルは、犬種として心臓弁膜症を持っているために若い頃から咳をする個体が見られます。
 小型犬、特にトイプードル、マルチーズ、チワワなどの犬種は7歳過ぎてシニアの域になると、僧房弁閉鎖不全症から咳をする子が見られます。早朝にのどに何か詰まったような咳をするのが特徴です。心臓病が原因ですので、レントゲン検査、心電図検査、血液検査などをして、病勢を確認してお薬が処方されます。
 食餌の多様化で、飼い主としてはおいしそうに喜んで食べる物を与えてしまいがちです。それが肥満の原因の一つとなります。肥満になると頸部に付いた脂肪が気道を圧迫して咳の原因になることもあります。進行して気管虚脱になる子もいます。
 住宅のリフォーム、近所の建築中の家などで、揮発性の塗料、溶剤など揮発性物質が原因で、くしゃみと咳が見られることがあります。
 ペットショップやブリーダーから求めて、暮らし始めたばかりの子犬が咳をしている場合は、ケネルコフ(ケンネルコフ)が疑われます。
 「咳」の出方は原因、病気によって様々です。
 どんな状態でも早めに獣医さんに診てもらいましょう。
 また、咳の状態・・・乾いた咳か、湿った咳か。
 舌の色・・・ピンク色か白色か紫色(チアノーゼ)か。
 呼吸の仕方・・・肩で息をしている、あえぐような息である、呼吸をする時に音が聞こえるなど、飼い主さんもよく観察しましょう。それが獣医師の診断の一助となります。

筆者profile/越久田活子

  • ・JAHA認定家庭犬インストラクター
  • ・Tタッチプラクティショナー
  • ・パシフィックエッセンスプラクティショナー
  • ・日本獣医ホメオパシー学会認定獣医師
  • ・米国IBA認定ボディートーク施術士
  • ・優良家庭犬普及協会常任理事
  • ・日本獣医ホメオパシー学会会員
  • ・日本ホリスティック医学協会会員
  • ・エキゾチックペット研究会会員
  • ・比較統合医療学会会員

病院外観

1976年 夫と共におくだ動物病院を開業、犬猫の他、鳥類、ウサギ、げっ歯類などのエキゾチックペットの診療に携わり現在に至る。
動物の自然治癒能力を重視し、それを助ける治療として、鍼灸、漢方、レーザー照射治療、ホメオパシー、バッチフラワーレメディー、Tタッチ、アーユルヴェーダ、ボディトークなどホリスティック(代替、統合)医療を実践している。また行動問題のカウンセリング、治療、併設のトレーニングジムでしつけ方教室を行っている。

おくだ動物病院

所在地:〒226-0003 横浜市緑区鴨居 5-28-6
TEL:045-933-3691
診療時間:
 月       9時~12時 14時~19時
 火・水・木 10時~12時 14時~19時
 金     10時~12時 15時~19時
 土       9時~12時 14時~19時
 日・祝   予約診療のみ
http://www.oamc.co.jp/

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