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知っておきたいわんちゃんのこと

知っておきたい
白内障のこと

長年連れ添ってきた愛犬。高齢期を迎え、目がどんどん濁っている気がする・・・そう感じている飼い主さんもいるのではないでしょうか?今回は磯子区にある横浜どうぶつ眼科の梅田裕祥先生に執筆していただきました。白内障の小さなサインにも気付けるよう、知識を深めていきましょう。

布川康司

横浜どうぶつ眼科 院長
愛知県名古屋市出身
獣医眼科学専門医(比較眼科学会)
博士(医学)

うめやすよし

犬の目はどうなっているの?

 犬は人間に比べると嗅覚や聴覚が強く視覚は弱いとされますが、やはり犬にとっても「見る」ということは非常に大切だと思います。
 犬の目の構造は基本的には人間と同じで、表面側から順番に角膜、水晶体、硝子体と光が通り網膜に光が到達、するとその刺激がさらに脳へ伝わって行き映像として「見る」ことができます。

犬の目の構造

犬の白内障のおはなし

  犬でも白内障という病気があります。白内障とは目の中の水晶体という部分が濁ってしまう病気です。目の中の濁りによって光がきれいに網膜まで到達しないと、程度によって見えにくくなったり、見えなくなったりしてしまう可能性があります。白内障というと高齢になるにつれてかかりやすくなる病気というイメージをお持ちかもしれません。そのような白内障もあるにはあるのですが、実は犬では遺伝性に白内障が生じてしまうことが多いことから、1~6歳など若い年齢での発症が多くみられます。また少し紛らわしいのですが、6~7歳以降の犬では水晶体がうっすらと白っぽく見える水晶体の核硬化という年齢とともに出てくる変化もみられます。この場合は見えなくなることはないので治療の必要はありません。

白内障のサインは?

 目の中が明らかに白くなってきた場合はもちろん注意が必要です。しかし、パッと見て水晶体の核硬化との違いは分かりにくいこともあります。なんだか目が白っぽくなってきたと気になった場合は、獣医さんにご相談いただくと良いと思います。
 また白内障も時として目の中で強い炎症をおこし、もっと重い目の病気を引き起こしてしまうことがあります。例えば目をパッチリ開けない、あるいはショボショボしている、白目が赤いなどの症状があるときは注意が必要です。なお、これらの症状は白内障に限らずいろんな目の病気の兆候だったりもしますので、早めに獣医さんに診てもらいましょう。

筆者profile/梅田裕祥

横浜どうぶつ眼科(予約制)

病院外観

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     午後15:00~18:00
休診日:日曜日

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