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知っておきたいわんちゃんのこと

知っておきたい
お耳のトラブルのこと

皆さんと一緒に生活する犬達は、元来、狩猟や牧羊などの目的のために改良されて来ました。しかしながら、近年では伴侶としての位置づけが強い為、改良された部分がかえって不利益を犬と飼い主に及ぼすことがあります。そこで今回、比較的多い耳のトラブルについて紹介します。まずはその構造を理解しましょう。

布川康司

獣医師
ぬのかわ犬猫病院 院長

ぬのかわやす

犬の耳の構造は?

 下の図のように犬の耳は、①耳介、穴から下に向かい、②(垂直耳道)、そしてなだらかになり、③(水平耳道)、④鼓膜に向かいます。そして、⑤中耳、⑥内耳となり、この形が、外部からの遺物の侵入を防ぎ、また毛が生えている犬種はさらにバリア機能が増す訳です。そして立ち耳と垂れ耳も環境によって、進化してきました。これらをふまえてトラブルを考えていきましょう。

犬の耳の構造

トラブルが起こる原因は?

 まず多いと考えられるのは、お手入れ時の耳の毛抜きです。耳の毛が炎症を悪化させたり直りにくくしている場合には、抜いたり切ったりする方が良いかもしれませんが、毛があるからといって、炎症を起こすわけではありません。異常がないのに抜くと、逆に炎症を引き起こすことがあるので、個々の状態から判断しましょう。
 他には、体質があります。耳は分泌物を出す器官なので、脂漏症やアレルギー体質を持つ犬種ではトラブルを起こし易くなり、垂れ耳ではムレを助長する事があります。

お手入れのしかたは?

 健康な耳では、週1回程度で良いと思います。本来耳道の汚れは、耳を振る事で出る仕組みなので、過剰な耳掃除は、逆効果です。その時にイヤークリーナーを使用するのが効果的ですが、使用にあたっては専門家の意見を聞いて、体質にあうものを選びましょう。

耳にはどんな病気がある?

 最も多いのは、外耳炎です。原因は細菌感染、アレルギー、外部寄生虫などです。痒みと臭いが特徴的な症状です。慢性化すると中耳~内耳炎を併発し、脳に影響を与える器官なので早めの手当てが必要です。

 以上を踏まえて、今一度、かかりつけの獣医師とグルーマーにメンテナンスの方法を確認しましょう。

筆者profile/布川康司

ぬのかわ犬猫病院

病院外観

所在地:〒244-0815
横浜市戸塚区下倉田町273
TEL:045-861-5111
診療時間:月~日 午前9時~12時
         午後15時~19時
休診日:日曜午後・第二木曜午後

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